マイルで自由に一人旅

旅行に関すること色々…

宿泊予約を売買?

今回の内容は個人的な主観であり、全てに当てはまるわけではないと思いますので、その点をご理解ください。

 

世の中、色々なものが売買されていますが、cansellというサイトをご存知でしょうか?

f:id:spicymile:20190516234649p:image

以前から目にしたことはありましたが、今回、少し調べてみました。

 

内容としては、予約した宿泊の権利を売買するものです。通常、売買する(される)対象となるものには、目に見えるモノ(有形)と、見えないモノ(無形)があります。目に見えないモノの中で、お金を支払う代わりに得るものに、どのようなものがあるでしょうか…

私の頭の中ですぐに思い付いたのは、飛行機に乗ることと、ホテルに泊まることです。これらは厳密にいえば、飛行機で運んでもらうことと、ホテルに泊めてもらうこと。になると思います。

つまり、「モノ」ではなく「コト」とも置き換えられます。他にも似たような「コト」はあります。例えばカラオケボックスで歌うのも、その施設を使わせてもらう「コト」ですし、ライブや美術館での観賞も「コト」と言えます。

いずれにせよ、お金は支払いますが、形として残る「モノ」は得られません。しかし、お金で得た「コト」は思い出や経験として残ります。

 

話が少し理屈っぽく(笑)なってきましたが、これら「コト」の多くは、権利を有しているに過ぎないため、購入後にその権利を行使するには、所有者や運営者の定めたルールに従わなければなりません。

電車の切符のように、購入した人と乗車する人が違っても、運んでもらうコトが構わない権利(法令上、問題がないかは調べていませんが)もあれば、航空運賃のように、購入の際、氏名を申し出る必要があるものもあります。

先日、友人がキャンセル不可の格安ツアーを9万円程で購入した際、first nameとlast nameを間違えて入力したため一度キャンセル扱いとなり、諸税1万円程度しかお金が返ってこなかったと嘆いていました。

 

ホテルに宿泊することも同じですが、これらの多くは、部屋や座席等(行使できる権利)の数に限りがあるため、その日時までに権利を放棄する場合はキャンセル料等が発生します。

しかし、宿泊業界では航空業界とは違って、権利者の変更が認められているのか、予約した宿泊する権利を譲渡できるようです。

 

少し長くなりましたが、cansellでの売買では、買いたい人は、Expediaやtrivagoのように行き先や宿泊したい日、人数等を入力し検索したうえで購入できます。私も実際に検索してみましたが、他のホテル検索サイトと同じような感覚で扱えました。さらに、個人が出品しているものだけではなく、ホテル検索サイトとも提携しており、選択するとExpediaやagoda、Trip.comと記載されているものもありました。

また、売りたい人は、ヤフオクやメルカリのように、出品者として委託販売する方法と、チケットショップのようにcansellに買い取ってもらう方法が選択できます。

しかし、このような、いわゆる個人売買のできるサイトは、希少価値の高い商品を高値で売ることが可能となりますが、cansellで売ることができるのは、キャンセル料が発生する商品(宿泊権利)のみのため、購入した価格からキャンセル料を差し引いた、もしくはキャンセル不可の商品よりも、手元にお金が残る、もしくは入ってくるといった価格設定のようです。

売買が成立した際は、宿泊者の変更手続き等を運営サイトが行ってくれるらしいので、煩わしい手間も省けます。

それにしても、キャンセルできるけどしにくい「コト(権利)」を売買するという着眼点がおもしろいと思いました。

大手ホテルサイトとも提携しており、場合によっては個人出品の商品を見つけられれば、お手頃な値段で買えるcansell。私も会員となっているホテルで空室が見つけられない時は、利用させてもらおうと思いました。